2019-01-01から1年間の記事一覧
昨日からジャケットの本縫いにかかってます。生地はイタリアのFerla社製ツィード。 ベビーアルパカは、生後一年未満にかる毛で、アンデス山脈の羊飼い達から、「神様に捧げられた繊維」と言われているそうです。 アルパカ全生産量の僅か1,5%と極めて珍しい素…
芯が全く入ってなかったジャケットだったので、内側からの張りが無くしわになってしまうため、軽く羽織る、一重のジャケットなら多少だらっとしてても、マァッいいかと着られるが、スーツとなると、それもネクタイしてとなると気になってきます。 すっかりほ…
3年ほど前にご注文頂いたカーキ色のスーツの夏バージョンをリクエストされていて、やっと製図起こし。カーキ色とは、土埃の様な色をさし、軍服等に用いられていますが、スカートやパンツ等、ブレザーとコーディネートさせたりととても重宝なアイテムですね…
やっと袖付けにこぎ着けました。袖は身頃にぶら下げる訳ですが、服作りの工程はどこも複雑で面倒で難しいとこばかりですが、袖付けは最たる箇所ですね。1日中、付けたり外したりすることもざらでした、若い頃は。 今でも決して気の抜けない部分です。 体型…
背までほどいたのは、ヘリンボン柄の縦縞が全く合っていなかった為です。背中縞柄を合わせて縫い直し、元もと背裏が付いていないので、滑りが悪く着ずらい原因でもあったため、背裏を着けた後に、肩パットを作り直して着けて、肩入れです。肩入れも縫製技術…
気になってたジャケッ直しを始めたが、ほどきかけたらここもここもとエスカレートして袖を取り外し、襟、肩、背中もほどいてしまった。ついでに身返しも剥がして、芯が全く入ってない作りのジャケットだが、そのためによれよれに見えがち、、、薄い芯が1枚…
おもに職人が作る"フルオーダー"の襟は、造っておいた衿をくっ付ける、いわゆる"サック"衿ではなく、一つひとつ積み上げて造ってゆきます。裏側にあたる部分も、ミシンでは無く手で折り曲げてから、手まつりで仕上げます。故に薄く仕上がり肩から背にかけて…
10年ぶりにご来店されたRさんは、大正15年、昭和元年のお生まれの93歳。 それまでの記録92歳を越えて、当店の新記録 10年前までは毎年のようにご注文くださり楽しまれていたとてもお洒落なお方。92歳で作られたかたとそう言えば共通点が有るな〜お出…
例年4月に多く見られる、余り嬉しくない着方に昨日は、市ヶ谷の交差点で四人も1度に見かけ、昼休み時も含め余りの多さにビックリ。この時期新社会人にあっては仕方なく微笑ましい光景で、そのうち周囲から教えられて少なくるものだが、昨日のそれぞれすれ…
けいちつの候、って知ってる。毛織物を生業にしようと目指す、当店の生徒たちには知っておいて欲しいと問いかけてる。暦の上ではもう過ぎてるが、急に春めいて暖かい日が来はじめると、字のごとく庭や畑の虫が動き始める、それは室内のタンスや本棚の後ろの…
平成30年最後のご注文は暗くなりかけた五時近く、自転車で来られた20代の青年。 3日前にオーダは初めてなので、生地の選び方等詳しく知りたいと来店された方。 その際、大方決めて居られたのか、すぐに決まって採寸に。あらかじめ採寸時にはシャツとお…