熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

脇いれから肩入れ

後ろから見て、背中の脇の縫い目が綺麗に入ったスーツは中々観られず、また難しい箇所です。今回は張りの強いモヘアー入りの生地なので、縫い目が戻らないようにステッチを多用しています、ハンドで余り目立たないように。

前身の処理

身返しを返してスーツの形が見えて来ました、、次は背中を付ける、いわゆる 脇いれです。

背中の処理

くせ取りが済むとヘリと称するパイピングを取り、背裏を付けます。夏服には欠かせない背中の処理ですね。高級感も出てきます。

背の処理

背中の美しいスーツはスーツ作りの中でも難しい工程で、永遠のテーマです。採寸 製図は無論ですが、縫製前のくせ取りも大切で、時間を掛けて充分に施します。肩甲骨にゆとりをもたらせ、ウエストラインを出してゆきます。

アスコット競馬場に

ロンドン郊外のアスコット競馬場に行くために、モーニングコートを作られた方から、今日帰国しましたとの報告を戴いた。曇り空のためモーニング日よりだったことや初めて買ったメインレースが当たった様で、喜びが伝わって来る。

文化服装学院

ファッションスクールの世界ランキングで、二番目か!!

モーニングコート

モーニングコートの製作の中で、難しい箇所の1つに、衣の裏の据え方が有ります。充分にゆとりを入れながら幾重にも躾をしていきます。足りないと表に変なしわがしょうじます。

肩入れ

肩入れは、その前の準備が大切で、まずパット作りから始めます。一人ひとり厚さが違うし、両肩が同じ人が少ないから、厚さ等を調整します。

ズボンの縦ポケット

ポケット作りの善し悪しは、袋布の張り方ででほぼ決まってしまう。弟子にも徹底して教えてきたので、要領を覚えてくれた。

埼玉県和光市のテーラーミヤサカです。スーツ・ジャケットなどの仕立やメンテナンスはホームページかお電話 048-466-3393でどうぞ。お店にご要望の生地が無い場合でもメーカーや問屋に確認してご用意いたします。