熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

2018-01-01から1年間の記事一覧

スーツのアイロン掛け教室

セットアンドスリーブのボックスコートを、川崎から受け取り来られたご夫妻は、アイロン掛けが大好きで、仮縫いの際にしたプレス教室の再現となった。ズボンのプリーツの仕方から始まり、一回目で解らない箇所のやり方等上着含め二時間ほどの講座になった。 …

セミノッチのチェスターコート

グレーのカシミア入りのコート、いかにも英国製らしく確り織り込んだ生地ですが、厚地割には軽く暖かそうです。丈も短くせず膝したまで、永く楽しめるデザインに。襟はセミノッチ、フロントは比翼仕立てにしてみました。

チェスターフィールドのコート

ノッチラペルのカシミア、こんなに長い毛足のカシミアは、久しく触って無かったなと感触を楽しみながら造りました。カシミアの良さは厚地の割には軽く、それでいて見た目には重量感が有り、控えめな艶が高級感を醸してくれるところで、長く飽きずに着られて…

コート

墓参で諏訪に帰省した折、夕飯をと藍屋に寄ったら、入り口で同級生夫妻とバッタリ。 入れ違いなので数分の会話でしたが、昔作ったコート未だ着てるよと感謝され良かったねと別れてたが、複雑だ。そんなにもってるのか、50年は長いなぁ、、マァ自身の愛用も3…

麻とウール混のジャケット

初夏浅き頃ご注文戴きましたがやっと完成して着て戴きました。まだしばらく着られるよと、お召しになって帰られた豊島区のお客様 。薄い裏地を用い総裏仕立てにしたので、長いシーズン着て戴けますね。やっと上着を羽織れる季節になって、気軽に着られるお洒…

モーニングコートのおお直し

娘さんの結婚式に祖父のモーニングを直して 着用しようと来店されたお客様。 立派なお体なので難しいかなと思ったが、何とか想いをかなえて差し上げればと、お引き受けして分解したら、縫い代が少なくて案の定難儀しました。けれど、大変喜んで戴き 8㎝ほど…

芯作り

職人を目指す者ににとって、指先の器用さを増す訓練に、若い頃非常に役にたったのが芯刺だった。 当時注文服の多くは手でハザシをした手作りでした。そのため大変だったが、手の動きが早くなり、指先が器用になったなと思ってます。そう思って今も生徒にさせ…

モーニングの大直し

生徒にモーニングコートは着て観て格好良く見えなければ、わざわざ着る意味がないと教えてます。脇からお尻にかけてのラインは特に大切で、燕のテールが脹らみをもってぴっと張って下がっているのが美しさを出してくれます。それ故腰にパットを入れて、内か…

葛利毛織

葛利毛織は国産の中でも非常に人気が高い メーカーです。その理由の1つは、高速織機が当たり前の時代に、昔ながらの低速織機にこだわり、丁寧に確り織っている点です。 その分一寸高く成りますが、良いものを作り続けたいという社長さんの熱意が伝わる生地…

コートの仮縫い

秋以降にと何着かコートのご注文を頂いているので、そろそろ暑くならない内に仮縫いをと仕掛かった。先着順に、暮れにご来店された川崎のBさんから掛かりました。 最近少ない、ボックス型の三枚袖。 生地は、ホーランドシェリーのヴィンテージ風のヘリンボ…

ワイシャツ

何シーズンかお召しになって、襟やカフスが 擦り切れたシャツの再生です。幸いお渡ししてあった残布お持ちになったので、同じ生地で直せました。無い場合は白にして(クレリック)納品してます。

ワイシャツ

暖かくなるとシャツ気遣いが増してくるのか ご注文も増えてきます。カーディガンも要らなくなると、衿とカフスだけしか見えなかったのが、全体が見えて来て、色や柄に気を使い出すのは自然です。 この白いシャツは、迷彩柄で大分遊びの入ったシャツですが、…

カーキ色のスーツ

カーキ色とは土ぼこりの様な色で、軍服などに用いられて来ましたが、今ではジャケットやパンツでは普通に着られていますね。が スーツとなるとぐっと少ない着方になり余り見掛けません。一寸勇気が要りそうですが、そこは迷彩服など普通に着こなす青年だから…

コート生地がロンドンから到着

頼んであったコート生地が届いた。普段の通勤中に着たいので、耐久性重視で選ばれた カシミア20%の服地です。夏から秋にかけて仕立てたいので、そろそろ仮縫いの準備に入らなくては、、、大宮のHさん、川崎のBさん、大阪のGさん、コートのご予約されたお…

カーキ色のスーツ

典型的なミニタリールックと言うかユニフォームに見られるカーキ色のスーツ。 本体は殆ど仕上がって、袖作りに入ってます。土埃の様な色合いから、軍服に多用されてきたカーキ色ですが、形が見えて来るとお洒落なスーツ姿が予想されて、良くご注文されたなと…

礼服

7月に結婚されるお二人が来店されたのは昨年の夏でした。やっと仮縫いが出来てアップ 今時、式の日に着るだけだから借り衣装でが一般的だが、結婚後何年も着ていたいとの一致した考えでフルオーダーを。作りてとしては誠に嬉しいが、花婿さんが着られるんだ…

礼服

何とか結婚式に間に合って良かった。 フォーマルスーツの上着は、1つ釦がスッキリしてて好きでお勧めしています。座った時は釦を合わせにすると、最近のピッタリ余り余裕ないのが流行りの時では、お腹回りがゆったりしてご馳走が、、、またベストが見えてカ…

ピーコート完成して

ピーコートはイギリス海軍が艦上で着ていたもので、厚手のウールでダブル、腰丈と短めだったので、作業しやすく漁師たちにも重宝ながられて広がった外套らしい。 ジャケットはもとよりセーターの上から気軽に羽織れる便利なアイテムですね。

身返しを返して

市松模様のキュプラを裏地に用いてみました。 東京五輪のマークの元になる模様ですね。 松葉閂は、いわゆる(テケポケット)です。 ペン指しポケットの口等に違う素材を使ってるのは、キュプラは天然繊維なので摩擦には若干弱く、そのために新合繊の素材で耐久性を出…

ピーコートの衿ディザイン

コートの衿の持つ役割は結構あって難しいです。結果的に少し修正します。眺めて見てはいいのですが、着てみた時を想定してもう少し刻みを下げることにしました。

紺系スーツ完成

やっと仕上がったスーツを人台に掛けた時がホッとして至福の時、見栄えが良いと尚更ですが中々。右肩下がりに作って有りますから人台ではその分微妙に影響して現れます。 服地は"御幸毛織"

袖の本切羽の丈直し

本切羽で袖穴が開けてある袖丈の直しは ちと大変です。特にチェックはなおさらで 袖先では無理なので、上に当たる山袖で調節します。このチェックは縦が四センチなので型紙を作っておいて、四センチ下げます。たまたま六センチ詰めでしたから助かります。残…

カシミア

イタリアのピアツェンツァ製カシミア、 今までに扱った中でも最高級の毛並みです。このシーズンは間に合わないので、夏から秋に掛けてお作りする予定で今から楽しみです。 大阪にお住まいのお客さま。

前肩処理

多くの方の肩の前部分は骨が突出してます。そこにつかえて着にくい服になっています。服は肩で着る"とまで言われるように、肩周り適度の余裕があり、前肩処理が出来た服は着やすいんだと思います。写した肩の辺りに膨らみを持たせた現象を作り出すために、神…

カシミアコート

カシミアは選ぶ時神経を使いますね。安いからと安易に決めると、数年で地肌が見えてきちゃいます。このホーランドシェリーは、確り毛並みが密集していて長く持ちそうです。

埼玉県和光市のテーラーミヤサカです。スーツ・ジャケットなどの仕立やメンテナンスはホームページかお電話 048-466-3393でどうぞ。お店にご要望の生地が無い場合でもメーカーや問屋に確認してご用意いたします。