熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

東京都中央区K.Hさん濃紺ポーラー地のサマースーツ(芯作り〜芯据え)

こんにちは、テーラーミヤサカです。今日は芯作りと芯据えをすすめています。テーラーミヤサカではボリューム感と柔軟性を形作るために一着一着ハンドメイドでお作りしています。

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■芯作り

上着には芯が必ずと言っていいほどが入ります。出来上がっている芯を使っているお店が多い中、当店では芯を一着一着手作りで仕上げております。今回はサマースーツゆえ、フェルトは使わずに綿を添えてみました。もちろん、バス毛芯(馬のしっぽで織った芯)も使っています。バス毛芯を使うことで弾力のある、型くずれしにくい上着を作ることができます。

一部をジグザグのミシンを使いしっかりと固定させ、前の部分は手刺しで仕上げていきます。手で刺すことによって、芯に丸みが出て、柔軟性が増し、しなやかな芯に出来上がります。 140924a

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■芯据え

上着作りの中で一番重要な工程です。芯と表生地を一体化させるように、最新の注意を払ってしつけをかけていきます。特に、チェンジポケットがつくことによって、地の目が曲がらないように気をつけました。ダーツを取って作り上げたボリューム感が失われないようにしながら据えていきます。

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