ヘリンボンジャケットの大直し
やっと袖付けにこぎ着けました。袖は身頃にぶら下げる訳ですが、服作りの工程はどこも複雑で面倒で難しいとこばかりですが、袖付けは最たる箇所ですね。1日中、付けたり外したりすることもざらでした、若い頃は。
今でも決して気の抜けない部分です。
体型の違いを把握して、例えば手が前の方に来ている方や、後ろに反っているかた、肘が張っている方、少しづつ違ってきます。また指揮者、ピアニスト、バイオリン、合唱やソリスト。同じ燕尾服やタキシード、でも全然違った、袖作りと袖付けになってゆきます。今回のお直しも、大分前のスーツの様ですが、オーダーメイドらしく、愛着があるのでしょう、すっかり直して着たいとのご要望に芯が入ってないペラペラな服でしたが
薄い芯を肩から胸にかけて入れて何とか仕上がりました。仕上げして釦を着けて完成です