埼玉県Yさんの盛夏用スーツ(上衿付け〜センターベントの裏地つけと星入れ)
こんにちは、テーラーミヤサカです。今日もYさんのジャケットづくりを進めています。
こちらは作業前の肩入れが終了した部分です。
1.上衿付け
裁断→地衿を生地にのせ印つけて裁断。
以降、しつけをして作業を進めていきます。
はしごまつりでゴージラインを縫っていきます。この作業が今日の一番のポイントです。ゴージラインとは、上衿と下衿の付け合せの部分のことです。ミシンで縫ったかのように、一針一針丹念につけていく、根気のいる作業です。
Yさんは40代らしい落ち着いた雰囲気とこれからも長く着ていただけるように、ゴージラインは低めでお作りしています。
2.センターベントの裏地つけと星入れ(ステッチ)
センターベント部分に裏地をつけます。
そしてベントの部分が膨らんでこないために、星を入れて抑えます。
ウールは湿度が高いと縫い目が元に戻ろうとする性質があるためアイロンをかけた部分が膨らみます。そこで星入れ、いわゆるステッチをいれることで生地の崩れを防ぎます。昔は見えない部分にする工夫でしたが、現在では見栄えを良くしたり特徴をつけるためにも用いられますね。テーラーミヤサカではこれらの部分も手作業で行い、味わいをつけています。
今日の作業が終わって、人台にかけた写真がこちらになります。
明日も作業を続けます。