熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

第28回技能グランプリの紳士部門に出場し、3位の敢闘賞を頂きました

こんにちは、テーラーミヤサカです。2年に1回行われる技能グランプリ*に、東京技能士会から推薦され急遽出場することになりました。

大会に向けての提出課題があり、12月の末に一斉に同じ布が配布され、デザインや規定を示された通りに仕上げることが出場の条件とされており、本番3日前になってやっと仕上がりました。

年末年始は仕事にかかりきりだったため、課題に取り掛かれたのは2月と大変準備不足でしたが、無事当日を迎えることになりました。 150302

150302a 今回は前回と同じく全国から6名の参加者があり、皆さんは3回から10回目の出場というキャリアの方々の中、初参加となる私は大変緊張での出場となりました。

【技能グランプリについて】 技能グランプリは、熟練技能者が技能の日本一を競い合う大会で、出場する選手は、当該職種について、特級、1級及び単一等級の技能検定に合格した技能士であり、例えば1級技能士ともなれば、職業訓練指導員免許を持っている場合でも1年以上、実務経験のみの場合は7年以上の実務を経験した熟練技能者です。 技能五輪全国大会が青年技能者(原則23歳以下)を対象とした技能競技会であるのに対し、技能グランプリは年齢に関係なく、熟練技能を競う文字通り全国規模の技能競技大会であり、厚生労働省及び中央職業能力開発協会、社団法人全国技能士会連合会の共催により開催しています。 大会の優勝者には、内閣総理大臣賞、厚生労働大臣賞などが贈られます。

■【大会当日】

大会前日の20日(金)の早朝、レンタカーを借りて研修生と共に3人で会場となる幕張メッセへ向かいました。広い会場は28業種のブースに分かれていて、皆さん早速明日本番への準備に取り掛かっていました。

150302b 紳士部門も愛知、静岡、大阪…と選手が勢ぞろいしていて、抽選で与えられた人台に提出課題の作品を着せて調整中でした。午後には別会場で開会式があり、約500人の選手団の選手宣誓も行われ、明日の開始を待ちました。

当日朝の9時に笛の音と共に一斉スタート。ゼッケンをつけて頑張っている写真です。翌日の昼12時に向けて一斉に仕上げていきます。何とか皆さん完成にこぎつけました。 150302c午後に4名の審査員による厳正な公開審査が行われ、見学者を交えての好評を頂きました。結果は翌日のお昼に別会場の閉会式直前に発表されました。私は最下位もありえるかな…と覚悟していましたが、なんとか3番目の敢闘賞を頂きました。

■【大会後】

メダルと一緒に記念撮影。作品は人台に着せ、メダルを掛けて当店に飾っています。通りすがりのときにいつでもご覧ください。 150302d

今回の大会を通して、全国各地のテーラーの方々と交流を持つことができました。また、文化服装学院の生徒の皆さんも応援に駆けつけてくれ、生のテーラーの技術を目の当たりにして勉強になったことと思います。

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