熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

和光市M.Sさんのカノニコのダブルブレスト|上衿付け、袖付け、仮縫い完成

こんにちは、テーラーミヤサカです。和光市M.Sさんのカノニコのダブルブレストの仮縫いが完成しました。

ダブルもシングルの衿も、上衿の線はそんなに変わりはありませんが、多少ラインが異なってきます。本縫いではカラークロスと合わせてハ刺しをしますが仮縫いは一枚で、衿の形をイメージしてバランスを調整しながら付けていきます。

141208

袖付けは洋服作りの中で最も難しい部分になります。仮縫いは、袖のいせ配分などの様子を見る絶好のチャンスになるため、ここでしっかり見ていきます。

また、お客様によって手が前寄りな方、後ろ寄りな方と様々で、それにより袖の位置が多少前後していきます。このお客様はどちらかなぁと、こちらも仮縫いを通して見ていきます。

きれいに袖がついた時は今までの作業の苦労が吹っ飛んでしまい、喜びに変わります。

■ジャケット仮縫いの完成

141208a

ジャケット仮縫いが完成しました。見て頂いておわかりのように、特徴はフロントラインを大きくカットして、ボタン間も6センチと通常のダブルボタン間隔の約半分となっており、ニュースタイルとなっています。

ベストの衿を大きくみせるために打ち合いのボタンはほとんどかけないため、打ち合い幅を狭くしてみました。腰ポケットは斜めのチェンジポケット付きです。

次回ご来店された際に、仮縫い試着の写真を載せたいと思います。


【オーダースーツのテーラーミヤサカ】 ご相談・ご訪問は電話『048-466-3393』もしくは『メールフォーム』よりご連絡ください。 Twitterもやっております。フォロー頂けると喜びます → @tailor_miyasaka

埼玉県和光市のテーラーミヤサカです。スーツ・ジャケットなどの仕立やメンテナンスはホームページかお電話 048-466-3393でどうぞ。お店にご要望の生地が無い場合でもメーカーや問屋に確認してご用意いたします。