仕立て職人を目指す若者に4ヶ月間スーツ作りの技術指導を行いました。
こんにちは、テーラーミヤサカです。今日はスーツ職人として独立を目指す若者に今年の2月から6月まで仕立て指導を行いましたので、そのお話をいたします。 彼は24歳で、仕立て職人となるために6月から英国留学を予定していました。もともと専門学校で服飾を学び、デパートのシャツ売り場で働く中で仕立て職人になりたいと思ったそうです。留学までの間、仕立て技術を磨きたいとのことでテーラーミヤサカに訪れました。 スーツ作りを最初から学びたいとのことだったので、まずは芯地づくりからはじめてもらいました。 最初は手縫いをしたことがないとのことで危うげな運針でしたが、徐々にコツを掴んだようです。わたしが裁断した生地に縫い合わせたのがこちらです。 その後も手本を見せて、やってもらい、指導を繰り返してようやく仮縫いまできました。 完成がこちらです。
これまでファッション専門学校の文化服装や、紳士服協同組合、職人の集まりを通じて学生や職人を希望する若者に指導をしてきましたが、マンツーマンでの仕立て技術の徹底指導は断って来ました。しかし、彼は昼間テーラーミヤサカに修行にきて、夜は留学費用を稼ぐためのアルバイトに行くという今の若者では考えられないような熱意にほだされ、指導を引き受けてしまいました。 今はイギリスにて語学を学び、その後紳士服の中心であるサヴィル・ロウにて本格的な仕立て修行にはいるそうです。テーラーミヤサカでの修行は短い期間ではありましたが、彼の将来に寄与できたのであれば幸いです。
今後もメンズ・レディース問わず仕立て職人を目指す方、オーダースーツや紳士服に興味のある方に指導やお話を続けていきたいと思います。興味のある方はご連絡下さい。