麻とウール混のジャケット
初夏浅き頃ご注文戴きましたがやっと完成して着て戴きました。まだしばらく着られるよと、お召しになって帰られた豊島区のお客様
。薄い裏地を用い総裏仕立てにしたので、長いシーズン着て戴けますね。やっと上着を羽織れる季節になって、気軽に着られるお洒落なアイテムに成って頂けそうです。
モーニングコートのおお直し
娘さんの結婚式に祖父のモーニングを直して
着用しようと来店されたお客様。
立派なお体なので難しいかなと思ったが、何とか想いをかなえて差し上げればと、お引き受けして分解したら、縫い代が少なくて案の定難儀しました。けれど、大変喜んで戴き
8㎝ほど開いていたズボン、ベスト、コートもキリキリお腹が収まりほっとしてるところです。
芯作り
職人を目指す者ににとって、指先の器用さを増す訓練に、若い頃非常に役にたったのが芯刺だった。
当時注文服の多くは手でハザシをした手作りでした。そのため大変だったが、手の動きが早くなり、指先が器用になったなと思ってます。そう思って今も生徒にさせようと考えてるが、自身嫌いでないので思わず半分刺してしまった。今でももっと早く刺せないかと、懸命に指してるのが可笑しく思いながら。
細かくサスことによって、弾力がまし身体を包むような丸みになり、仕上がった時に、手作りならではの曲線が生まれて、改めて芯の大切さを味わい知るのです。
葛利毛織
葛利毛織は国産の中でも非常に人気が高い
メーカーです。その理由の1つは、高速織機が当たり前の時代に、昔ながらの低速織機にこだわり、丁寧に確り織っている点です。
その分一寸高く成りますが、良いものを作り続けたいという社長さんの熱意が伝わる生地は、知る人ぞ知るファンに愛されて、目立たないが、いぶし銀の光りを放っている。