熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

身返しを返して

市松模様のキュプラを裏地に用いてみました。

東京五輪のマークの元になる模様ですね。

松葉閂は、いわゆる(テケポケット)です。

ペン指しポケットの口等に違う素材を使ってるのは、キュプラは天然繊維なので摩擦には若干弱く、そのために新合繊の素材で耐久性を出しています。
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袖の本切羽の丈直し

本切羽で袖穴が開けてある袖丈の直しは

ちと大変です。特にチェックはなおさらで

袖先では無理なので、上に当たる山袖で調節します。このチェックは縦が四センチなので型紙を作っておいて、四センチ下げます。たまたま六センチ詰めでしたから助かります。残りは袖先で詰められますから
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カシミア

イタリアのピアツェンツァ製カシミア、

今までに扱った中でも最高級の毛並みです。このシーズンは間に合わないので、夏から秋に掛けてお作りする予定で今から楽しみです。

大阪にお住まいのお客さま。
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前肩処理

多くの方の肩の前部分は骨が突出してます。そこにつかえて着にくい服になっています。服は肩で着る"とまで言われるように、肩周り適度の余裕があり、前肩処理が出来た服は着やすいんだと思います。写した肩の辺りに膨らみを持たせた現象を作り出すために、神経を使ってます。
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埼玉県和光市のテーラーミヤサカです。スーツ・ジャケットなどの仕立やメンテナンスはホームページかお電話 048-466-3393でどうぞ。お店にご要望の生地が無い場合でもメーカーや問屋に確認してご用意いたします。