熟練オーダースーツ職人ブログ|テーラーミヤサカ

職人歴60年を越えましたが、現役でスーツをお仕立てしています。全日本紳士服デザイナー協会会員になりました。

見習いの生徒模様

以前は、この道の職人に生りたいという目的の志望者が殆どだったが、最近の傾向は一般企業にお勤めの方が、休みの日に一寸習ってみたいと訪れる。働き方改革で残業が減ったり、土曜日曜の休暇が確り休めるようになって、時間が余り、趣味の幅が広がったのかも知れない。自分のパンツの丈やウエストの出し入れ等、直せたらいいなぁ、、、と。

公務員、お医者さん、オーダースーツ店の店長さん、他様々と中々面白い。

私的には始め戸惑ったが、スーツの中身を知って貰うこともいろんな意味で良いかなと思い直してる昨今です。

スーツの芯

芯は多くの製品の大切なパーツであることは揺るがないわけですが、スーツにも芯が在ってなおざりできない部位です。

素材は毛芯と言って専用に有り、横に張のある、黒以外は染色のない元毛色が主流です。一般的には(出来芯)と言って加工して出来上がった物を仕入れて、芯として使ってます。

何故ならば、その加工に時間がかかり、とても一着一着作っては要られないのが、実情でしょう。ずっと以前は、多くのティラーは見習いがいて、余力も有ってまた、手習いの材料として、芯作りをさせられたものてす。

針使いの練習には最適だったわけです。

当店では一年近く修業してくると、作りに当たらせますが中々そこまで到達する生徒がいないのが現状、従って私の手習いになってます。(>_<)

お腹回りの出ぐあい、胸回りの発達状態、

肩からボタン位置までの距離、等お客さんによって皆違いますから、フルオーダーは全てその方に合わせて未だに作っております。

たっぷり1日掛かってしまうのが一寸辛いですが仕上がった芯を観て にんまりと納得(^o^)v\(^^)/今回はそこを少しアップします
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ベビーアルパカ&シルク混ジャケット

昨日からジャケットの本縫いにかかってます。生地はイタリアのFerla社製ツィード。

ベビーアルパカは、生後一年未満にかる毛で、アンデス山脈の羊飼い達から、「神様に捧げられた繊維」と言われているそうです。

アルパカ全生産量の僅か1,5%と極めて珍しい素材。最高の柔らかさ、くるむような暖かさ軽く心地よい手触り、に加えて皺になりにくいのが魅力。豊富な配色を持つ独特な織物に挑戦しつつ寄り添って、生地の味を大切に引き出して、着心地良い服に仕上げたいと望んでいます。

仮縫いが終るとこのように全てほどいて、二枚づつ重ねて柄合わせをします。

4㎜のチェックに加え柔らかい服地なため、二本糸の躾糸で動かないように柄合わせします。偉い時間を要しました、、、
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ヘリンボン サマースーツの大直し

芯が全く入ってなかったジャケットだったので、内側からの張りが無くしわになってしまうため、軽く羽織る、一重のジャケットなら多少だらっとしてても、マァッいいかと着られるが、スーツとなると、それもネクタイしてとなると気になってきます。

すっかりほどいてバラバラにしてしまったため、果たしてまとまるかなと心配がよぎったが、何とか着られる様になりホッとしてます

幸い手縫いのオーダーメイドだったので、縫い代が有り助かりました。

早速お越し戴いて着てもらいましたので、アップしました。
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カーキ色 スーツ

3年ほど前にご注文頂いたカーキ色のスーツの夏バージョンをリクエストされていて、やっと製図起こし。カーキ色とは、土埃の様な色をさし、軍服等に用いられていますが、スカートやパンツ等、ブレザーとコーディネートさせたりととても重宝なアイテムですね。ご注文のお客さんも、スーツとして作られて替えジャケットやパンツとして着たり、おなじ素材の黒パンツも注文されて、その黒生地で、ポケットや袖先をトリミングして欲しいとのお洒落なご要望を頂きました。仕上がりが楽しみです。果たして何時になるかです。
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ヘリンボンジャケットの大直し


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やっと袖付けにこぎ着けました。袖は身頃にぶら下げる訳ですが、服作りの工程はどこも複雑で面倒で難しいとこばかりですが、袖付けは最たる箇所ですね。1日中、付けたり外したりすることもざらでした、若い頃は。

今でも決して気の抜けない部分です。

体型の違いを把握して、例えば手が前の方に来ている方や、後ろに反っているかた、肘が張っている方、少しづつ違ってきます。また指揮者、ピアニスト、バイオリン、合唱やソリスト。同じ燕尾服やタキシード、でも全然違った、袖作りと袖付けになってゆきます。今回のお直しも、大分前のスーツの様ですが、オーダーメイドらしく、愛着があるのでしょう、すっかり直して着たいとのご要望に芯が入ってないペラペラな服でしたが

薄い芯を肩から胸にかけて入れて何とか仕上がりました。仕上げして釦を着けて完成です

サマージャケットの大直し

背までほどいたのは、ヘリンボン柄の縦縞が全く合っていなかった為です。背中縞柄を合わせて縫い直し、元もと背裏が付いていないので、滑りが悪く着ずらい原因でもあったため、背裏を着けた後に、肩パットを作り直して着けて、肩入れです。肩入れも縫製技術としては、難易度高く熟練を要します。

埼玉県和光市のテーラーミヤサカです。スーツ・ジャケットなどの仕立やメンテナンスはホームページかお電話 048-466-3393でどうぞ。お店にご要望の生地が無い場合でもメーカーや問屋に確認してご用意いたします。